主食・主菜・副菜には、それぞれどんな定義があって、どんな役割があるのでしょうか? 基本的なルールとともに解説します。
「主食・主菜・副菜」の定義
日本古来から、現代では学校の食育などの場面でも使われる、「1汁3菜」と呼ばれる献立が、日本の食生活の基本となっています。
1汁3菜の中には、主食・主菜・副菜・副々菜・汁物の5つ献立があり、それぞれのお皿の栄養を摂取する事で、トータル的に栄養バランスの良い食事となるわけです。
では、それぞれの献立には、どのような定義があるのでしょうか?
主食の定義
いわゆるお米です。日本人の主食の白米で、炭水化物を摂取してエネルギーのベースとなります。
一般的にはお米ですが、ここ最近の欧米型の食生活によって、パンが主食になっている場合もあり、同じく小麦等を原料にする麺類も献立によっては主食になります。
ご飯を主食。パンを主食。うどん等の麺を主食などなど。何を主食にするか? によって、他の主菜や副菜に何を選ぶかが変わってくる事から、まさにベースとなる部分とも言えます。
(糖質制限を行っている人は、炭水化物が最も糖質過多の原因になってしまうので、主食の炭水化物をへらす代わりに、主菜のタンパク質を増やして栄養バランスを取るケースが多いです)
主菜の定義
主菜は「ご飯のお供」とも言える存在で、メイン系のおかず料理。具体的には肉料理や魚料理で、主に動物性や植物性のタンパク質と脂質を摂取する事を目的にしてます。
「植物性のタンパク質ならOK」なので、畑の肉とも呼ばれる大豆を使ったものも、うまくボリュームを調整すれば主菜にできます。
副菜の定義
副菜は基本的には野菜を中心とした料理のこと。栄養成分では、主食や主菜では補いきれない、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取を目標にします。
栄養成分的にも重要ですが、例えばメインの主菜で「こってり系」の料理を選んだ時には、副菜で酢の物やピクルス等のさっぱり系のレシピにする事で、「こってり⇔さっぱり」の相乗効果で、最後まで美味しく食事ができるようになる… という味のバランス調整の意味もあります。